何もしない日=気付けば迎えの時間
突然の休み
時計を見ると、「7:10」
寝坊した・・・。急いでスマホの画面を見ると一つのお知らせが。
見ると、「大雪により休み」
さっきまでの焦りが喜びになる瞬間、寝起きすぐなのに、
「よっしゃあああ!」と声が昂る。と同時に子供達も起きてきて。
テンション高めの父と一緒に、保育園に行く準備。
朝ごはんに、youtubeに、顔を洗って、歯を磨いて、着替えて、あ、除雪を忘れていた。
しかし、今日は仕事が休み。何をするにも、まるで仏のように温かい気持ちでいられた。
そう、強風の中の除雪だって、ルンルンと。・・・とはいかないが。
勝負の午前
さあ、子供達も保育園に行き、今日は何をしようか。
何せ今日は仕事が休み。その事実が自分を高めてくれる。そうだ、車庫を開通させるために除雪の続きだ。
その決断が今日という1日を左右する。
いそいそと雪を運んだ。さながら働きアリのように忙しなく運んだ。だって今日は仕事が休み。どんなことだってできるんだ!
もう一息のところで
「グニャ」
「バキッ」
「え・・・」ママさんダンプが・・・
・・・壊れた。
日曜大工のパパ
そこから思考フル回転。
真っ先に思いついたのが、この壊れたデカいものをどう処分するかだ。
幸い、除雪はスコップで対応できるまでのところだった。それもあって、処分の方法を考えた訳だ。
燃えないゴミで出せることを知り、袋を持ってくる。
「入らない」
「入るように切るか」
鉄ノコでギコギコ、ギコギコ。
仕事が休みというのはすごい。何だってできるんだ。径4cmの鉄パイプだって袋に入れるために切ることができるのだから。
ついでに車庫の整理もしていると、サイレンが聞こえてきた。
「0:00だ」
午前は過去だ
昼ごはんを食べ終えると、いつもはしないことをしたせいで、何だか眠くなってきた。
今日は仕事が休みの日・・・。少し横になってから・・・。読書でも・・・。
いや、パソコンもやろうかな・・・。
気づけば14時を回っていた。
時計がそこまで進むと、押し寄せてくる虚無感。一体自分は何をしていたのだ。
今日は仕事が休みの日。
あと1時間少しで迎えの時間・・・。
今日の1日は自分に何をもたらしてくれたのだろう。
「何も残らない」
何もしない日の時間はあっという間に過ぎ去っていく。
せっかくのおうちひとり時間が、儚く終わった。
さあ、迎えに行こう。保育園へ。
図書館に行って本を返そう。そして借りてこよう。
結局、子供達といる時間が充実していることに気付く3児のパパである。